連帯債務とペアローンの違いをわかりやすく解説🖕
住宅ローンを夫婦や親子で組む場合、よく出てくるのが
「連帯債務」と「ペアローン」という2つの方法です。
名前が似ていて分かりにくいですが、仕組みは大きく違います。
👫 連帯債務とは?
1つの住宅ローンを2人で一緒に返済する方法です。
✅ ローンは1本
✅ 2人とも返済義務あり
✅ どちらかが返せなくなると、もう一方が全額返済
✅ 諸費用や手続きが比較的シンプル
👨👩👧 連帯債務が向いている家庭
・夫婦どちらかの収入がメインになっている
・将来、出産や育児で働き方が変わる可能性がある
・ローンや手続きをできるだけシンプルにしたい
・家計は「一つのお財布」で管理している
👉 収入の変動が想定される家庭や、安定重視の方に向いています。
💳 ペアローンとは?

それぞれが別々に住宅ローンを組む方法です。
✅ ローンは2本
✅ それぞれが自分のローンを返済
✅ お互いが相手の連帯保証人になる
✅ 住宅ローン控除を2人とも使える
💼 ペアローンが向いている家庭
・夫婦ともに安定した収入がある
・共働きを長く続ける予定
・借入額を増やして希望の住宅を選びたい
・住宅ローン控除を2人とも活用したい
👉 共働きで収入をフル活用したい家庭に向いています。
🛡 団信(団体信用生命保険)から考えると?
住宅ローンを考えるうえで、万一のときにローンがどうなるかはとても重要なポイントです。
ここでは「連帯債務」と「ペアローン」を団信の視点から見てみましょう。
👨👩👧 連帯債務の場合
連帯債務は、1つの住宅ローンを2人で借りる形です。
・団信に加入している人が亡くなった場合
👉 住宅ローンはすべて消滅します。
・団信に加入していない人が亡くなった場合
👉 ローンは減らず、残った人が全額返済する必要があります。
ただし、金融機関によっては
✅ 夫婦連生団信(夫婦2人とも団信に加入)
を利用できるケースもあり、この場合は
👉 どちらが亡くなっても住宅ローンは全額消滅します。
💳 ペアローンの場合
ペアローンは、それぞれが別々に住宅ローンを組む仕組みです。
・亡くなった方の住宅ローン
👉 その人のローンのみ消滅
・残った方のローン
👉 そのまま返済が必要となります。
🔍 団信だけで見ると、どっちが安心?
団信の仕組みだけを見ると、
連帯債務(特に夫婦連生団信)のほうが安心に感じられるかもしれません。
しかし、若い世代の住宅取得では、ペアローンでも同じような安心を確保することが可能です。
たとえば、
✔ 配偶者が亡くなった場合に
✔ 自分の住宅ローンを完済できるだけの
生命保険を別途用意しておくことで、ペアローンでも実質的に「どちらが亡くなってもローンが残らない」設計ができます。
⚠️ 注意点
この方法は、
・年齢が若く
・生命保険料が比較的安い
若年層だからこそ成り立ちやすい方法です。
年齢が上がるにつれて保険料は高くなるため、誰にでも当てはまるわけではありません。
⚠️ どちらにも共通して大切なこと
住宅ローンは長期間にわたる契約です。
今の収入だけで判断せず、
🔸 将来の働き方
🔸 家族構成の変化
🔸 万一のリスク
まで含めて考えることが大切です。
「どちらが正解」というより、
“そのご家庭に合っているかどうか”が一番の判断基準になります😊